敏感肌のエイジングケア

敏感肌のエイジングケアに効果的な成分ってなに?私が使っている化粧品にも入ってる?

ほうれい線が出てきた・・・輪郭がたるんできた・・・もしかして、お肌が老化してる?そんな不安、ありますよね。でもエイジングケア化粧品はどれも比較的高価、しかも化粧品で肌が荒れがちな敏感肌のひとが選ぶとなるとかなり大変です。

「どんな基準でエイジングケア化粧品を選んだらいいの?」そんなひとのために敏感肌のアンチエイジングに特化した有効成分を勉強してみましょう。

しわ・たるみ・くすみ!エイジングケアで立ち向かうべき3つの敵

まずエイジングケアの強敵、しわ・たるみ・くすみがなぜできるのか知る必要があります。さらに敏感肌も解決しながらケアしなくてはいけません。

人間の肌の構造を外側から説明すると、一番外側が皮脂の膜があります。肌から水分が蒸発しないよう守っているんですね。膜の下、角質層には肌細胞とその周りを埋めるように存在する細胞間脂質と天然保湿因子が水分を含みぎゅっと詰まっています。

さらにその下の真皮に存在しているのがコラーゲンというタンパク質の繊維です。さらに奥に筋肉や骨があるんですね。

実はしわはコラーゲン・たるみはコラーゲンと筋肉・くすみは角質層、同じお肌といってもそれぞれ別の層の問題だったりするんです。それぞれ対策を見てみましょう。

シワの原因はコラーゲンの減少にあり!

「お肌にハリを、コラーゲン配合!」とよく美容アイテムや食品の宣伝で耳にするあのコラーゲン、実はもともと人間が肌に持っているものだったんですね。

コラーゲン分子はまっすぐではなく、螺旋状の構造をしていて弾力があり、引っ張られる力にも強くしなやかです。

このコラーゲンが肌の土台を支え、ちょうどバネで支えられたトランポリンのようにぷりん!とした若い肌のハリを生み出しているんですね。真皮の水分を抜いた乾燥重量の約70%がコラーゲンと言われていて、まさにお肌そのものとも言える成分ですね。

ただひとくちにコラーゲンと言ってもその種類は実に30種類ほど、皮・靭帯・腱・骨・軟骨はみんな様々な種類のコラーゲンで構成されています。

肌にあるコラーゲンは1型と3型という種類で、1型はがっちりと強靭で弾力があり、肌の組織を支える役割、3型は細くしなやかで、例えば笑った後のしわを元に戻すような「復元力」を司るコラーゲンなんです。

日本メナード化粧品株式会社総合研究所の論文「加齢にともなう3型コラーゲン/1型コラーゲンの比率の減少メカニズム:~3型コラーゲンプロペプチド切断酵素meprinの加齢変化~」によると、特にこの3型のコラーゲンが年齢とともに減少するという事がわかったのだそうです。

コラーゲンは線維芽細胞という細胞から生成され、プロペプチド切断酵素と呼ばれる酵素にそれぞれ切断されることではじめてコラーゲン繊維として働きはじめます。

コラーゲン3型を切断するプロペプチド切断酵素が年齢を重ねると減ってしまい、肌の復元力が衰えシワができてしまうというメカニズムなんですね。顔がひどく崩れるわけでもないのに深いシワだけができてしまうのは、この3型のコラーゲンが減ったせいだったんですね。

ここまでは誰にでも起こりうる肌の老化ですが、敏感肌のひとはもっと問題が深刻です。敏感肌がヒリヒリしたり痒くなるのは顔が炎症を起こしているから、実はその炎症のダメージはコラーゲンをズタズタに切断してしまうのです。

つまり普通のひとよりもシワになりやすい、老化しやすいのが敏感肌の怖さなんです。敏感肌のひとはエイジングケアをできるだけ早く始めたほうがいいでしょう。

そうなると「わかった!じゃあ化粧品でコラーゲンを補給すればいいのね?」と思われるかも知れませんが、実は肌に塗ったコラーゲンが真皮まで到達するのはかなり難しいとされているんです。

人間の肌の角質層(コラーゲンのある真皮より外側ですね)に浸透しやすい成分は分子量500ダルトン(ダルトン=分子の質量)程度と言われています。

一般的に売られている動物性コラーゲンで30〜40万ダルトン、海洋性コラーゲンで10万ダルトン、加水分解コラーゲンで1万ダルトン、吸収しやすく細くした低分子コラーゲンでも5,000ダルトン程度と言われています。

つまり「売っている化粧品のコラーゲンは分子量が大きすぎて真皮に補給はできない」と言われているんですね。

「じゃあ高いお金払ってコラーゲン入り化粧品を買う意味って無いじゃない!」と思われるかもしれません。たしかに、肌のハリを補給したいのに届かないのでは仕方ない!と思ってしまいますよね。

でも実はそんなことはなく、コラーゲンには強力な保湿効果があるため、乾燥が原因で起こるシワには効果があるとされているんです。乾燥で生まれるシワとは、浅いシワが広い範囲に現れる「ちりめんじわ」のことですね。

乾燥した肌を守ろうと角質細胞が増えて、皮膚が硬くなることが原因で起こります。また保湿は敏感肌の改善やくすみ解消にも有効です。コラーゲン化粧品がスキンケアに有効なことは確かなんですね。

でも「ちりめんじわは保湿でどうにかなるのはわかった、でも真皮のシワをなんとかしたいの!」そう思われるのもごもっともです。

真皮のコラーゲンを増やしたい、でもコラーゲンは直接補給できない、となると「コラーゲンを増やす成分配合の化粧品を使う」ことが鍵になります。

コラーゲン生成を促進するシワ対策成分

  • ビタミンC誘導体(アスコルビン酸)
  • CVアルギネート・・・ディセンシア・サエルシリーズに配合
  • ブリオノリルコハク酸2K・・・メナード・コラックスに配合

敏感肌用シワ対策化粧品の選び方

1番手に入りやすくメジャーなのがビタミンC誘導体、別名アスコルビン酸といい、ビタミンCの成分を安定させたものです。

なんと200ダルトン(真皮に浸透する分子量はおおよそ500ダルトン)という細かさで真皮まで到達します。このビタミンCは線維芽細胞を刺激してコラーゲンを生み出す手助けをしてくれるんです。

ポーラ・オルビスグループが開発したCVアルギネートという成分もコラーゲン生成を170%もUPさせるという成分で、真皮のシワが気になる場合頼りになる成分です。ディセンシアという敏感化粧品ブランドのアヤナスシリーズに配合されています。

さきほど触れた論文を発表したメナードではプロペプチド切断酵素の生成を高めるブリオノリルコハク酸2Kいう成分を開発、エイジングケア美容液コラックスに配合して売り出しています。

「じゃあ、みんな全部つけてみればいいじゃない!」と思われるかもしれません。でも待って、敏感肌のひとがエイジングケアする場合気をつけなくてはいけないのが刺激です。

ビタミンC誘導体はたしかにコラーゲン生成に効果的ですが、実はやや刺激がある成分なんです。敏感肌のひとはあまり高濃度で使うのはオススメできません。

そしてブリオノリルコハク酸2Kを配合しているメナード・コラックスはかなり高評価ですが、美容液1本で定価が15,000円するのは少し勇気のいる価格です。化粧品は使い続けることで効果を実感できるものなので、ちょっと「あとはお財布次第」になってしまいます。

その点CVアルギネートを配合しているディセンシア・アヤナスシリーズなら15,000円あるとローションとクリームが揃うので、成分や効果に対してコスパの良さが伺えますね。

顔のたるみはコラーゲン減少・筋肉の衰え・脂肪が原因

顔のたるみの原因は大きく分けて3つ、シワと同じようにコラーゲンが減少することと、皮膚を支える筋肉の衰えと、顔に脂肪がついていることです。

スキンケアで解消できる可能性があるのはコラーゲンの問題、あとは表情筋を鍛えて顔をリフトアップ、顔に脂肪がつかないよう管理をすることも大切です。

顔をリンパマッサージすることも有効ですが、敏感肌のひとの場合肌をこする事で刺激になってしまう場合がありますので注意しましょう。

くすみは敏感肌に起こりやすい!エイジングケアのコツとは

敏感肌にありがちな痒み、ヒリヒリ、ブツブツ、ガサガサ、これらはみんな炎症の状態です。実はこの炎症が治ってできた跡(シミ)・荒れてガサガサの肌が落とす影・肌の異常な赤みが顔のくすみを作っているんです。

もともと敏感肌の痛み・かゆみは、異物が真皮に入り込みそれを体の免疫機能が攻撃しようとする作用に関係しています。

体の免疫機能はもともとウィルスなど、深刻な問題を起こす異物を攻撃するものですが、花粉やホコリ、それほど害がないものにも反応してしまう場合があるんです。

しかも免疫機能が正常に働かず、入り込んだ異物ではなく自分の肌を攻撃してしまう場合もあるんです。それで痛みやかゆみが発生するんですね。これがアトピー性皮膚炎や敏感肌の正体です。

少し話が遠回りになりましたが、いわゆる肌荒れの跡・炎症性色素沈着を防ぐためには免疫機能を抑える薬を病院で処方してもらうか、異物を真皮まで入り込ませない工夫が有効です。

ごく健康な肌だと、皮脂の膜が水分の蒸発を防ぎ異物を受け入れない肌のバリア機能が働きています。さらにその下には肌細胞があり、その間には水分をたっぷり蓄えた細胞間脂質や天然保湿因子がぎゅぎゅっと詰まっています。

しかし敏感肌のひとの場合、皮脂が少なく肌のバリア機能は弱く、肌の水分が蒸発してカラカラに乾燥してしまっている状態です。みちっと潤っていた角質層が乾いて隙間ができ、異物が肌の奥に入り込みやすくなっている状態です。

つまり敏感肌のくすみ対策の第一歩はまず保湿して異物が入り込まないようにすること、次にコラーゲンを壊さないためにヒリヒリ・ピリピリ状態を改善することなんですね。敏感肌が改善して肌のターンオーバーが良くなると、シミも代謝されて薄くなる場合も多いようです。

敏感肌の保湿に大切な成分

  • セラミド
  • コンドロイチン
  • ヒアルロン酸
  • コラーゲン

敏感肌の炎症を抑える成分

  • コウキエキス
  • アスタキサンチン
  • グリチルリチン酸2K
  • 甘草エキス
  • ε-アミノカプロン酸

セラミドはもともと肌の細胞間脂質に存在していて、水分を蓄える役割を担っている成分です。化粧品で補ってあげることで肌がたっぷりと潤いますよ。

コンドロイチン・ヒアルロン酸・コラーゲンも強い保湿力を持ちます。一緒に保湿クリームなど油分を塗るとさらに肌からの水分蒸発が抑えられて良いですね。

そして炎症を抑える成分も大切です。この一覧にあるような成分が配合されていると、たとえ異物が入り込んで炎症を起こしてもやさしく症状を抑えてくれます。

消炎作用のあるハーブや生薬は書ききれないほど多いですが、ここに載せているものは特に効果的とされるものです。

敏感肌用くすみ対策の化粧品の選び方

「そうとは言っても、世の中にセラミドやヒアルロン酸入りの化粧品って多いし、自分で探すの大変だよね?」というご意見はごもっとも、そこで編集部でいくつかオススメをピックアップしてみました。

オススメはFUJIFILMのASTALIFT、コラーゲンや高密度Wヒト型ナノセラミドでしっかり潤い、アスタキサンチンが炎症を防ぎ、肌の表面のキメを整えてくれます。ただジェル(美容液)が12,960円というお値段はちょっと二の足を踏みますね・・・。

より敏感肌にやさしくコスパの良いものを選ぶなら、ディセンシアのアヤナスが良いでしょう。どちらもヒト型ナノセラミドを配合、コウキエキスが炎症を抑えてくれます。

さらにアヤナスは肌の糖化を防いでくれるシモツケソウエキスを配合しているのも見逃せません。

糖化とは、肌のコラーゲンなどのタンパク質と糖がむすびつく現象です。ちょうどお砂糖を焦がしたプリンのカラメルソースのように、糖がタンパク質に茶色い色をつけてしまうくすみの原因になる現象です。

糖化することでコラーゲン自体も劣化するので、長い目で見るとほうれい線やシワの原因にもなりうるとも言われています。化粧品で糖化対策をするほか、甘いものを食べ過ぎるなど血糖値を急激に上げる食生活をしない、運動して糖を代謝するなどの予防策があるようですね。

まとめ・敏感肌のエイジングケアに大切なこと5ポイント

敏感肌のエイジングケアでするべきことをまとめましょう。

  • コラーゲン生成を促す
  • しっかり保湿して肌のバリア機能回復
  • 顔の筋肉はよく鍛え、無駄な脂肪は落とす
  • メラニン色素の生成を食い止める
  • 肌の糖化に注意する

大切なのはこの5ポイントですね。コラーゲンの生成や保湿、メラニン生成を食い止める、一部の糖化対策は化粧品の領域ですが、筋肉を鍛える、脂肪を落とす、あと体を糖化させない食生活や習慣などの努力もとても大切ということがわかりましたね。

エイジングケアはなるべく早く始めたほうが良いと言われています。部活やお化粧などで肌にストレスが多い生活をしていれば20代から、そうでなくても30代には始めておきたいことなんです。

炎症によるダメージがある敏感肌のひとならなおさら、シワ・たるみ・くすみになりやすい自覚をもって取り組むことが大切になってきます。

自分の肌は取り替えられません。しっかりじっくりお手入れして長くつきあうものです。革靴も手入れなしでいれば寿命は短いですが、クリームや靴墨で丁寧にお手入れすれば風合いが出てしかも長持ちします。肌もそのようにありたいですね。


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